Web2.0時代のマーケティング
今日はニューズ・ツー・ユーの神原弥奈子社長と、ファンサイドの植山章博代表取締役による、セミナー「2006年 消費行動はAIDMAからAISASへ 『インターネットPR+ワンストップSEM』で実現するWeb2.0時代のオンラインマーケティング」に参加してきました。
神原さんは主にPRメディアとしてのウェブサイト構築とネットでのPR活用法(特にネットでのニュースリリース配信)、植山さんは主にSEOとSEMと、Web2.0仕様への転換を図ろうとする企業のウェブサイト担当者には見逃せない内容でした。
興味深かったのは、消費行動のプロセスの変化についての考察。
AIDMA(アイドマ Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動))が、最近、AISAS(アイサス Attention(注意)→ Interest(関心)→ Search(検索)→Action(行動)→Share(シェア))に変化してきているのだそうです。
AISASのSearchは検索エンジンなどでの検索、ShareはSNS、ブログ、価格.comなど比較サイト、カスタマーレビューなどへの書き込みを意味します。
このAISASはShareされた書き込みを読んだ人が興味を持ち、検索し、購入し、その体験をシェアする、といったようにループ状に機能します。つまり、消費者が従来のような企業からの一方的な発信(広告宣伝を含む)を鵜呑みにするのではなく、その企業や製品を支持する(あるいは反対する)他の消費者による意見やコメントを包括的に判断したうえで、更なる消費行動を起こす(あるいは起こさない)、という循環が生まれるのです。
実際、このブログへのアクセスもその時々に話題になっているキーワードが拾われることが多々あります。最近では、先週2月18日の「カール・ラーション」「わたしの家」など、テレビ番組の内容に関するエントリーには、更新直後から検索エンジンからのアクセスがどっと増えました。そして、私がそのエントリーで紹介した本を多くの方がクリックしていました。
こうした現象を考慮したうえでのコンテンツ企画、ウェブサイトの機能や仕組み作りが、今後のウェブサイト制作の課題になるのだそうです。
また、興味深かったのは、「ネガティブな意見がトラックバック(TB)などで寄せられたらどう対処するか?」という質問でした。
神原さん、植山さんによると、そもそもWeb2.0は「性善説」によって成り立っているのだそうです。また、ネガティブなTBなどがあったとしても、それらも含めて総合的に理解したうえで消費者は最終的な判断を下します。むしろ、ネガティブなコメントやTBを参考にして、サービスの更なる改善に努めようとする謙虚さに、消費者は好感を持つものなのだそうです。
明らかな悪意や誹謗中傷、内容と無関係のコメントやTBには断固とした姿勢で当たることは必要ですが、それ以外は寛容に受け入れることが企業としての誠意やintegrity、社長ブログであればその人の器の大きさを示す好機となりえるのです。
私も正直な意見を書いたトラックバックを短時間で削除された経験があったので、神原さん、植山さんのこの見解には大きくうなずいてしまいました。
話は変わりますが、最近参加しているセミナーはすべて、内容だけでなくプレゼンテーションの実例として見ています。今回のセミナーはその点でも非常に有益で、与えられた時間と伝える内容のバランス、パワーポイントでの資料の作り方、プレゼンの構成や流れ、話し方など、様々な点を参考にすることができました。感謝。
神原さんの著書「勝つためのインターネットPR術」は、去年一度読みましたが、この機会に再読しようと思います。


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