2005年10月29日

Girls have no ambition?

昨夜、ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)の柳井正会長兼CEOの講演を聞いてきました。テーマは「社会における女性活用」「女性が自分の人生をどう考え仕事をしていくべきか」、タイトルは「ガールズ・ビー・アンビシャス」 。

講演とその後の質疑応答が進むにつれて、暗澹たる思いが増してきました。

よくあることなのですが、講演後の質疑応答は質問者による「演説会」でも「自己紹介」でもない、ということを理解しない人って、なぜあんなに多いんでしょうか。

「・・・だから女性はダメなんだよねー」と言われて当然の質問が相次ぎ、そうかと思うと、質問と言いつつしっかり営業する女性社長もいたりして、失笑してしまいました。

少なくとも、私が雇用する立場であれば、あの場でああいう質問をするようなスタッフは願い下げです。

少子高齢化が進み、団塊世代の定年退職がせまる今だからこそ、労働力の担い手として女性が働きやすい環境を作ることは必須です。実際、女性がより一層活躍できる場作りに真剣に取り組んでいる企業もあります。でも、現状があれでは未来は暗く見えます・・・。

実は「女性の活用」なんて言ってる時点で、今は実現できていないことを広めちゃってるんですよね。例えば、経営者が女性だったり、女性が役員や管理職として活躍している会社なら言うまでもないことだし、お題目として振りかざす必要はないんです。

Diversity(多様性)で思い出したのは、外資系メーカーに勤務していた時のことです。

その時の私は言語能力の乏しさによるハンデこそありましたが、性別、言語、国籍、文化、年齢を問われずに、仕事ができる環境にいました。

というか、実はそんなことを言ってる場合じゃなかったんですよね。

日本市場に新規参入する製品の納入開始目前に上司が退職してしまい、エンジニアと私の2人だけが取り残されてしまったのでした。フランスの本社工場と顧客の板ばさみにあい、フランス側の担当者と電話で話しながら泣いたこともありました。逃げ場はどこにもなく、使命感だけを頼りに何とか切り抜けるしか道がない、とても厳しい日々でした。

でも、今にして思えば、あの時の経験そのものが何にも代えがたい私の資産になっています。あー、今の私なんて、甘い、甘過ぎる・・・。

それはさておき、女性がその能力や可能性を最大限に発揮して、生きて生かされて働くには・・・、経営トップのPRとは・・・、企業広報とは・・・、そんな「問い」や宿題をたくさん受け取ることができた講演でした。

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コメント

講演会にいけなくて残念です。
ルシアのブログを読んで、やはり
Diversityがキーワードだなと
感じました。
ひとつ質問
Girlsなの? Ladiesなの?

現状、女性の社会での活躍は障害が多すぎる。結婚退社なんて昔の話だと言うけれど、今の社会では出産退社になっているだけ。出産した女性は社会復帰がほぼ不可能。独身で出産をしない女性から出産子育てをした女性は平気で差別を受けるし、男と負けずに戦っていると自負する女もグラスシーリングの下にいることが分かっていながら足の引っ張り合いは平然となされている。それを笑ってみているのは男達だと気づかずに女同士で髪を引っ張り合っている。出産をして子育てを選んだ女性が復帰できる社会が特別視されない日がこなければ、女性の能力が活かせる環境作りは難しいと思います。女=結婚、出産という短絡的な考えをされると迷惑だと考える女性も沢山いますが、実際結婚を選ばなくても出産を選ばなくても女性の行き当たる壁は男のそれよりもキャリアのスタート地点からかなり近い場合が多い。絶望視する必要はないけれど、現実、社会が未熟だからこそ女性の活用を唱える必要性があるのではないか、と考えてしまいます。性別、年齢、誰に決められて女性は今の地位にあるのか、考えると腑に落ちない点が多いなあ。

ガッツさん>
講演タイトルを”Girls”にするところからして、蔑視を感じますが、内容そのものが差別的でした(苦笑)

Constance>
「負け犬」なんて言葉も流行りましたが、独身で出産をしない女性も出産子育てしている女性(特に専業主婦)から差別を受けていますよ。だから、この点はお互い様です。
従来の硬直化したオトコ社会は、少子高齢化、労働力不足など、問題がかなり表面化して差し迫ってこないと、変わらないかもしれませんね。彼らも既得権益を守りたいですから。社会が変わって欲しい、変えたいと心底望むなら、私たち女性がまず被害者意識を捨て、変わることからではないでしょうか。

田嶋洋子も頑張るわけです。

Constance>
ほんと、そうねー。私たちもね!

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